偉人の名言とか、小説のフレーズとか、そういう言葉にあんまり心を打たれたことがない。
前に自分にとってお守りのような曲5選という記事を書いたけど、どうしてか言葉をお守りにすることってないよなあと思っていた。
思っていたのだけど、今日ちょっとうつっぽいと言われて、改めて読み直した一節があるのでここで紹介したい。
座右の銘とするにはちょっと長いんだけど、いつでも読めるようにメモを書いて鞄に入れてる。
It isn't the big troubles in life that require character. Anybody can rise to a crisis and face a crushing tragedy with courage, but to meet the petty hazards of the day with a laugh - I really think that requires spirit.
Quoted from Jean Webster - Daddy Long Legs
めっちゃ有名なジーン・ウェブスターの小説『あしながおじさん』のなかでジュディがあしながおじさんに宛てて書いた手紙のひとつ。
私はあんまり英語が得意じゃないのでざっくり文の意味するところだけ掬い取るけど、「品性が求められるのは人生において大したことじゃない。危機的状況や圧倒的悲劇には誰だって勇気をもって立ち向かうことができる、けど毎日のささいな厄介ごとを笑ってやり過ごすことは?それにこそ精神力が必要だとすごい思う」みたいな感じ(たぶん)。
初めて見たとき、いやその通りだよなーと思って妙に感動したのを覚えている。
分かりやすい困難だと周りも手を差し伸べてくれるから(もちろん大変だけど)乗り越えていきやすい。
たいして生活してる上でちょっとだけ嫌なことって、単発それだけなら別にいいけど、毎日続くとやっぱりしんどい。周りからそんなことで?とか心が狭い!とか思われてしまいがちで、でもいつくか重なると結構ダメージがでかくて、普通に笑えない。
とくにメンタル弱ってると。今の私なんだけれど。
でも笑い飛ばしていきたいよねって思う。そう思わせてくれる文章だなあって。
で、こういうことを綺麗に言語化できるなんて、作家ってほんとにすごいなと思う。
しかも『あしながおじさん』の発表って1912年なんですよね。100年以上も読み継がれている。やっぱりすごいな。名作なんだなって思う。
それで私も読みたいと思って文庫本を買ったのだけど、まだ読めてない。
ちなみに読んでないのになんで知ってるかというと『あしながおじさん』のミュージカル(日本語版)行ったんです。
それで英語版はどんな感じなのかなってYouTube見てたら、曲の冒頭に日本語版にはない台詞が入ってて。
それが上で紹介した、原作小説から引用されたフレーズ。
ミュージカルも素敵だったので貼っておく。
なんかまとまりなくだらだら書いてしまったけど、今回は好きな言葉の話でした。