生活を泳ぐ。

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ドラマ『Shrink-精神科医ヨワイ-』を見た。

Amazon PrimeでShrink-精神科医ヨワイ-というドラマを見た。

漫画原作で、ドラマ自体は1話完結の全3話なので結構短い。

タイトルの通り精神科医である弱井幸之助が主人公で、メンタルクリニックを舞台とした内容なので興味をそそられて見てみた。

 

第1話「パニック症」、第2話「双極症」、第3話「パーソナリティ症」となっていて、それぞれの病気についての基本的な知識が見ていて分かるようになっていた。

ドラマの公式サイトでは相談窓口が紹介されているし、メンタル疾患についての理解を深めたい、啓蒙したいという作り手の意識があるのかな。

ドラマ内でも精神科についての偏見(やばい人が通う場所みたいな)や、実はそうじゃないことが描かれてたりするので、ぜひ色んな人に見てほしいなあと思った。

ただ1点、作中に出てきた精神保健福祉士の女性が終始タメ口で横柄に見えたのが不快だった。

私の通っているメンクリでも精神保健福祉士っぽい人がほかの患者さんの個人情報を大声でしゃべっていて非常識だな、と思ったことがあるのだけど、精神保健福祉士の人ってみんなやばいのだろうか。

タメ口が気にならない人もいるのだろうけど、個人的には嫌いだし印象が悪かった。

 

それと別に、ドラマ作品としてみるとおもしろいかと言うと微妙である。

調べたら原作漫画はこの記事執筆時点で13巻出ているらしく、たった3話に凝縮するのはどうしても無理だよなと思った。

尺の問題もあってメンタル疾患にフォーカスが絞られているから、弱井医師に関する描写が中途半端でよく分からない。

原作漫画ではちゃんと描かれているのだろうけど、弱井の恋人になにがあったのかとか、早乙女クリニックとの関係とか、なんで研究室やめてメンクリやってるのかとか、全然明かされないまま終わって物語として不完全燃焼感がすごい。

どうして3話でドラマ化しちゃったのかな、もったいなと思ってしまう。

 

そもそも新宿で開業してて、あんまり患者さんもいなそうで、ひとりひとりの患者としっかり向き合って、しかも看護師雇ってて、経営状態どうなってるの?と思う。

実家が太くて持ち家とか(まあ医学部出てる時点で家がそこそこ金持ちの可能性は高いけど)なのか、患者さん少なくても医者って儲かるもんなのか、よく分からないけどなんかあんまりリアル感がない。

一応弱井先生はめちゃくちゃ優秀な人という設定っぽいのだけど、ネットの口コミが異様な高評価なのも気になった。精神科は特に合う合わないが大きいからなあ。

あと尺の問題があるから仕方ないけど、治療がスムーズに行き過ぎてて、自分と比べてしまい嫉妬めいた感情が出てきてしまいかなしかった。まあこれは私の問題だけど。

原作漫画はどんな感じなのか読んでみたくなる。

 

まあでもメンタル疾患についてちょっと気になる人向けにはいいドラマなんじゃないかと思った。

中村倫也は見てて癒される。